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気が気でなければなんなのさ

ゆとり世代就活生のどうにかなっていくか、もしくはどうにもならない様子。キタガワは母方の旧姓。

卒業した

 本当は3月1日に始めようと思っていたけど、よく考えたら3月1日のことは3月1日が終わってしか書けないのだった。ほんで朝からNHK教育を眺めたり録りためてたアニメ「クズの本懐」を観て「セックスやな〜」と思ったり雑な昼飯を食べたりして今に至るというかそういうありさま。

 最初のエントリがわたしの話でなくて恐縮だけど、卒業した。

 たぶん全国的に公立高校の卒業式の日であっただろう3月1日に、その日を境に女子高生の肩書を失った人々のご多分に漏れず1998年生まれのうちの妹はおそらくその日まで一ヶ月近く御無沙汰だった高校に向かい、曰く「なんだかんだやたら感動的であった」らしい卒業式を終えたりその後彼女の友達とプリクラを撮ったりしてから家に帰ってきた。わたしと違って妹は目がぱっちり大きいのでプリクラで目を拡大されるとほんとうにお化けみたいになってウケる。

  おそらくこれを書くとバレる人にはバレる気がする、妹の高校はわたしの出身県内トップクラスの人気校だった。進学校でなく人気校で、つまり厳しすぎずゆるすぎない校風、帰りに遊べるところのある(田舎ではこれは貴重なことだ)立地の良さ、真ん中よりちょっと上、くらいのホドホドの偏差値。良くも悪くも、というより、どちらかと言えばいい「普通」が取りそろえてあり、高校なんて普通にしていれば卒業できるものだから(...そうじゃない人も若干名知っている)、そういった具合で「どこにでもいる普通の女子高生」だった妹は、普通に「どこにでもいる普通の女子高生」から脱出した。

 普…あまねく

 通…とおる、いきわたる

 「毎日同じ部屋に、同じ時間に、同じ人たちが集合する」のってハタから観るとけっこう奇妙に見える気がするけど、「日々の繰り返し」と「みんながやっているから」という膨大なサンプル数の中に普く通きわたる共通項を見出している彼らにとってそれはめちゃめちゃ強固に踏み固められた「普通の日々」で、ところがそれにはタイムリミットがあって、ニンゲンは空を飛べないから蹴り出される前にどうにか次に着地できそうな「普通」を見つけておかないといけない。うちの妹はまだ次の着地点を確定できてなくて未だに過去問題集と格闘してる。卒業式から新学期までのあのふわふわ感は本当に宙を飛んでいたからだなたぶん、とわたしも数年前をおもいかえすものだったけど当時のわたしはパンクだったので卒業式をサボったのでした。

 

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▲彼女は卒業せずに留年し続けるので普通に安定感があるけど、そもそも高校生が留年するのって普通じゃなくないですか

 

 もう物心付くまえからの友達がわたしには二人いて、同い年なんだけどいろいろあって学年がひとつ下ともうひとつ下になっててわたしが一番先輩になってしまって、でも「いろいろ」の中味がふたりともなかなか普通ではできないオモシロイ経験なもんだから人はホントに年食うだけじゃエラくなれんのだなという気もちだけれど、そうこうしているうちにいちばんエラくないわたしにつぎの普通を見つけておかないといけないタイミングがやってきたっぽいぞ、という様子です、3月1日。